クラスとは
クラスとは特定の機能や性質をまとめた単位を指します。 クラスには以下の情報を定義して、このまとまりを意味のある機能とします。
・フィールド(field):クラスの状態や性質を意味する情報 ・メソッド(method):クラスの機能を表す仕組み
クラスを宣言する
クラスの宣言はclassの後にクラス名を記述します。 プログラムの一番外側に記述されていたもので、以下のような規則で記述されています。
1 2 3 |
class Sampel005{ .... } |
そもそもクラスと言うのは何かと言うと、何かを実行するための特徴(機能)をまとめたようなものです。 何かを実行するというのは、例えば飛行機であれば空を飛びますし、船であれば水上を進みます。
クラスの中には具体的に何をさせたいのかを記述していきます。 後ほど説明しますが、何をするかという1つ1つを関数(メソッド)と呼びます。 イメージ的には下記のような感じとなります。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 |
class 飛行機 { 翼の角度を変える { // 高度を調整するための動作 ・・・・・ } タイヤをしまう { // 離陸時の動作 ・・・・・ } タイヤを出す { // 着陸時の動作 ・・・・・ } } |
Eclipseからクラスを作成する。
Eclipseからパッケージを作成する場合、[ファイル]メニューから[新規]→[クラス]を選択します。
試しに”SampleClass005”というパッケージを作成してみましょう。 名前に”SampleClass005”と入力し、[完了]ボタンをクリックします。
“SampleClass005”というクラスが作成されました。
クラス名は通常大文字から始めることが一般的です。
インスタンスとは
Javaのようなオブジェクト指向のプログラミング言語では、クラスを実行するためには、そのクラスのオブジェクトを生成する必要があります。 このクラスのオブジェクトを生成することをインスタンスと言います。 そのあと、生成したクラスのオブジェクトから、そのクラスのメンバ変数を参照したり、メソッドを呼び出して使用します。
実際の使用例を見てみましょう。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 |
// SampleClass005.java public class SampleClass005 { // コンストラクタ public SampleClass005() { // SampleClass005のインスタンスが生成されるときに実行される処理 } public void wrteMessage(String msg) { System.out.println(msg); } } |
1 2 3 4 5 6 7 8 |
// SampleClass005Main.java public class SampleClass005Main { public static void main(String[] args) { SampleClass005 cls = new SampleClass005(); cls.wrteMessage("おはよう"); } } |
SampleClass005Mainが大本のプログラムになります。 SampleClass005を呼び出す場合、クラス(SampleClass005)のインスタンスを生成する必要があります。
インスタンスの生成は “new SampleClass005()”になります。 new クラス名とすることで、クラスのインスタンスが生成されます。 上記ではclsという変数にSampleClass005クラスのオブジェクトを格納しています。
関数(メソッド)を呼び出してみよう!
SampleClass005クラスの関数(メソッド)を利用するためには、生成したインスタンスに”.”をつけて関数名(メソッド名)を指定します。 上記、cls.wrteMessage(“おはよう”)が関数(メソッド)呼び出しの記述に該当します。関数の記述例については、別回で詳しく説明いたします。
いかがだったでしょうか?今回はクラスの役割、使用例について説明しました。 次回はインタフェースについて説明します。